2012年09月02日

『緋文字』感想

ホーソーン作、八木敏雄訳『緋文字』(岩波文庫,ISBN:4-00-323041-8)を読みました。
といっても、読み終えたのは、多分、4月頃だった気がします。しばらくブログをつけていなかったので、感想を書いていませんでしたが、この作品はとても面白かったので、記事にしておこうと思います。

もっとも、『緋文字』ですが、読み始めは非常に退屈なものでした。
物語の序章として「税関」という社会風刺が収録されているのですが、これがつまらないのなんの。
この社会風刺、実に60ページにも及んでいるのですが、同時代を生きていない私には、それが的確な風刺なのか、的外れなのか、さっぱりわからないので、居酒屋で隣り合わせたよその会社のおっさんの愚痴を延々と聞かされている気分になります。

ただ、この社会風刺ですが、作者自ら「そっくり省略しても公共の損失にはならず、本にとっても命取りにはならない」と言っているくらいなので、もしも『緋文字』を手にとって、私同様、つまらないと思われた方は、迷わずに読み飛ばしてください。
物語の方はとても面白いので、「税関」で力尽きてしまってはもったいないですから。
さてさて、その肝心の物語はといいますと――。

以下、ネタバレ注意!


posted by ちんぺい at 02:19 | Comment(2) | 読書感想文
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