2013年06月26日

『白鯨』感想

久しぶりの投稿です。
というか、自分がブログをつけていたことをすっかり忘れていました(汗)

今回はメルヴィル作、八木敏雄訳『白鯨』(岩波文庫)を読みました。
上巻、中巻、下巻からなり、ISBNは以下の通りです。
上巻 4-00-323081-7
中巻 4-00-323082-5
下巻 4-00-323083-3

さて、この白鯨ですが、スケールのあまりの大きさに驚きました。
間違っても鯨の大きさではなく、内容の大きさにです。
小説に対する感覚を一変させられたといっても過言ではありません。

私は小説というのは物語を書くものだと思っていました。
でも、今はそうではなくて世界を書くものだと思うようになりました。

この小説は物語の進行の合間に、鯨についての学術的な解説が入ります。
過去の作品の文章から鯨に関する記述を抜粋しただけの章や、戯曲になっている章もあります。
物語の進行には直接影響しないそうした章が、物語を分厚く肉付けしているように思います。
映画化されているようですが、多分、映画ではうまく表現できないのではないでしょうか。
映画で表現できるのは物語の部分だけで、白鯨の世界は表現しきれないように思います。
このスケールは小説だからこそ表現できるのではないかと思います。

ホーソーンの『緋文字』の冒頭に「税関」という章があり、以前、私はこのブログで退屈な章で必要ないと書いた覚えがあります。
ジュール・ヴェルヌの『海底二万里』や『地底旅行』についても批判めいたことを書きました(こちらの記事は非公開にしました)。
こうした考えは間違っていました。
物語の進行には関係なくても、小説の世界を描くためには必要なんですね。

白鯨を読んでいる途中、創作意欲がわいて、一作品書き上げました。
物語を書くのではなく、世界を書くことを意識しています。
今まで書いた作品の中ではいちばんよく書けた気がします。
試みに、人生二度目のコンクールに応募してみましたが、さてさて、どうなることやら。


posted by ちんぺい at 23:51 | Comment(0) | 読書感想文
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