2009年12月21日

大都会

荒野を歩く、三つの影があった。
二つの影は大きく、一つは小さい。
大きな影は、それぞれ男と女であった。小さな影は少年のものである。
もっとも、男女の子ではないだろう。それには年が近すぎていた。
男も女もまだせいぜい二十歳くらいであった。少年は十二、三歳であろうと思われた。

女が立ち止まった。もう歩けないというのだ。
男は困った顔をした。休む場所がない。
強い風が砂塵を巻き上げて、横殴りに吹いていた。もうすぐ日も完全に沈むだろう。
休む、休めない、の問答で、少しの間、口論になった。
言い争いつかれて、ふと少年の存在を思い出した二人の視線が自然と彼に集まった。
少年は、自分の掌を広げて、そこに視線を落としていた。
何を思っているだろう。
そんなことを二人が考え始めた矢先、突然、少年の掌から黒い光があふれ、中から無数の石片が現れたかと思うと、それは見る間に小さな摩天楼となって掌中に林立した。
彼らの目指す、都の投影であった。

もうすぐ都に帰れるんだ――。

何もない荒野を、三つの影はまた歩き始めた。

深層心理に迫る!


posted by ちんぺい at 23:59 | Comment(0) | こんな夢を見た

2009年12月12日

自転車泥棒

〜自転車泥棒〜

夜。
故郷の町並みの中に私はいた。
風景からすると、贔屓にしていた精肉店のすぐ近くだろう。
店の前の舗道を、一人の婦人が駆けていた。
年齢は40代くらいだろうか。見たことのない顔だ。
しかし、この見知らぬ婦人が急いでいる訳を私はどういう訳か知っていた。
婦人は商品の配達中であった。
そして、私はといえば、その商品が到着する前に、先回りをして、同じ商品を届けねばならない任務を負っていた。
婦人の姿はもう遠く小さくなり始めていて、私も急いで精肉店の裏の駐車場まで走った。
そこに自転車を停めてあるはずだった。数ヶ月前に買ったばかりの黒光りする愛車である。

しかし――。
私の自転車は、変わり果てた姿でそこに転がっていた。タイヤはぺしゃんこになっているし、フロントからハンドルが引っこ抜かれている。
私はうなだれて、膝に手をついた。

一人のサラリーマン風の男がやってきた。
男は、ハンドルもない私の自転車にまたがり、ふらふらと乗っていってしまった。壊れた自転車に、まさか所有者がいるはずもないとでも思ったのであろうか。
私はあわてて、自転車を追いかけた。
私の追尾に気付いたらしく、男は茂みに私の愛車を乗り捨てると、別の自転車に乗り換えて、どこかへ走り去っていった。
しかし、自転車を取り返しはしたものの、とても乗れる状態ではない。
あきらめて、私は二本の足で走ることにした。
少年時代に通いなれた道をひた走り、幼稚園を過ぎて、右へ大きくカーブ。
今は廃校になったと聞いている中学校の真向かいに、私の目的地はあった。
まだ、婦人は到着していないらしい。
私の商品は税・送料込で840円で売れた。
多分、婦人が先に着いていたなら代金は830円だったから、お客さんには悪いことをしたかもしれない。

深層心理に迫る!
posted by ちんぺい at 23:59 | Comment(0) | こんな夢を見た

2009年12月06日

こんな夢を見ない

あまり夢を見なくなってしまいました。
断片的なものは見たりもするのですが、話のネタになるようなものでもなく。
そろそろ、夢を見ない時のコンテンツも考えないといけないかも。

夢は眠りが浅い時に見ると聞きます。
このところ、残業続きで疲れてるのかなァ。
12月は師走とは言ったものですが、何かと忙しいものですね。

ちなみに今朝の夢は……
posted by ちんぺい at 14:22 | Comment(0) | こんな夢を見た
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