2009年11月24日

70センチか110センチか

〜第一幕「70センチか110センチか」〜

地下アーケードのショーウィンドウに置かれた一台のテレビから、少し前に流行った映画が流れていた。
私は立ち止まり、それを見るともなしに見ていた。
私と同じように近くでテレビを見ていた二人連れの男の会話が聞こえてきた。
話題にのぼっているのは、次世代規格争いで注目される二つの記録メディア。
つまり、70センチテープと110センチテープについてである。
二人連れの内、ベージュのジャケットを着た男は、二つの規格についてあまり詳しくないようで、もう一人の眼鏡をかけた細面の男の説明に聞き入っていた。
眼鏡の男は、ちょうど近くにあった、地下アーケードの天井を支える縦横の辺の長さの異なる四角い柱に歩み寄って、いいか、これが70センチでこれが110センチなんだ、と身振り手振りを使い、熱心に説明するのだが、ジャケットの男にはうまく伝わっていないようで、もちろん、盗み聞く私にもさっぱり分からなかった。
二人を置いて、私は地下アーケードを歩き出した。
しばらくすると、少し広い空間に出た。
大きめの白い角テーブルがあって、一つだけある椅子に腰掛けた男が、せわしなく手を動かしていた。
テーブルの左端と右端に、四角いケースが積み重なり、山になっていて、男は先程まで持っていたケースを右の山の一番上に置くと、今度は左端の山からひょいと一つを掴んだ。
男が手にしたケースは、厚みは5センチほどで、側面を茶色の帯がぐるりと巡っている。上下の面は長方形。
いや、よく見るとケースの形は二通りで、テーブルの上に置いてある幾つかのケースは上下の面が正方形をしている。
そして、男が行っている作業というのは、どうも長方形のケースの茶帯を解いて、正方形のケースに巻き直すことのようである。
私は、なるほど、あれが70センチか、とようやくのように納得した。どうやら、規格争いは70センチテープが優勢らしい。

〜第二幕「蜘蛛になりたい」〜

地下アーケードの階段を上ると、どこかのホテルに繋がっていた。
ロビーにリュックサックを背負った眼鏡をかけた若い男の宿泊客が一人立っていた。
私は、フロントで部屋を求めたが、ホテルは職探しの人達で溢れていて、あいにくと満室らしい。
仕方がないので、私はホテルを後にすることにした。帰りがてら、ロビーにいた先程の彼も仕事を探して東京まで出て来たのだろうか、などと考えていた。
ホテルを出て、一人歩道を歩いていると、後ろからやってきた男に肩を叩かれた。
振り向けば、自転車に跨る知人の姿がある。O沼である。
久しぶりと私が言うと、O沼は突然、蜘蛛になりたいと言い出した。
蜘蛛かァと私は思いを馳せて、しかし、潰されたりしたら嫌だなァと笑った。
O沼は、行こう、と十字路を左折してスピードを上げた。
私も、いつの間にか自転車に乗っていて、彼を追いかけたが、なかなか追いつけない。
O沼のスピードについていくだけでやっとである。
途中、O沼は道路の左側沿いのどこかの店頭に自転車を止めて、キックボードに乗り換えたが、やはりO沼は速かった。

〜第三幕「女子大生の公式」〜

辿り着いたのは芝生の敷かれた公園のような場所で、ゆるやかな丘陵を選んで私達は腰を下ろした。
いつの間にか、O沼がO田に変わっているが、私はさして気にもとめなかった。
O田が言うには、知人の女子大生を一人呼んでいるらしい。
そして、O田は「おにぎり+※+女子大生+※」(注:※は記憶から抜け落ちた部分)という式を私に説明するのだが、私には全く意味が分からず、とりあえず、プラスの位置が縦に揃うようにテキストエディタで整形だけしてO田に返した。
やがて、女子大生らしき女がやってきた。
今風の女の子らしく、軽い癖のあるショートカットを茶色に染めていた。服装は、上は紺のデニムジャケットで、下もジーンズだったが、こちらはやや色合いが薄かった。
三人でランチを食べることになったのだが、これがよくなかった。
O田がサラダ入ったタッパーを派手にぶちまけて、女子大生はそれを見事に頭からかぶってしまったのだ。
サラダの味付けのマヨネーズがデニムジャケットの後ろ襟についてしまっていて、私はそれを拭いてあげたが、女子大生は大きく機嫌を損ねて、最悪、等々悪態をついた。
そして、O田を平手打ちした後、彼女は帰っていってしまった。

以上、今日の夢は一応、全三幕ということになりますが、実は一幕より以前にもう一つ夢を見ました。
バスケットボールのコートでドリブルをしながら、ボールと一緒にバウンドして、ゴールポストのボードの縁に腰掛ける、というだけの夢です。あまりに短かったので番外編扱いです。

深層心理に迫る!


posted by ちんぺい at 22:08 | Comment(0) | こんな夢を見た

2009年11月23日

見覚えのある看護婦

〜第一幕「見覚えのある看護婦」〜

並んで歩きながら談笑する三人の看護婦。
紺のニットのカーディガンを羽織った左端の看護婦が、他の二人に話しかける時にちらりと見えたのは、黒縁の眼鏡と見覚えのある顔つき。
私は会いたくない気がして、ちょうど石垣に添って道端に置かれていた教室机に伏して、眠っている振りをする。
机は二脚並んで置かれていて、私が掛けたのは右の机である。
しかし、道は左上から右下へと大きく傾斜していて、机は地面と平行して斜めになっているから、どうにも座りづらい。
私は、右の石垣にうまくあてがって、掛けている机を水平にする。左の机が倒れてきそうになって、あわてて私はそれを抑えた。
そうこうしている内に、看護婦達は道の左脇にある一軒の家に入っていった。
生垣のある家で、水色の物干し台のようなものが見えた。こげ茶色の瓦で葺いた屋根の下に、看護婦達は一度消えた。
救急車が私の居る場所を追い越して、その家の前に泊まった。住人の誰かを運んだのかどうか、やがて、救急車はどこかへ走り去った。
家の中から三人の看護婦が現れて、停めてあった白いバンに乗り込んだ。
前の座席に左のドアから一人、右のドアからもう一人が乗り込む。黒縁眼鏡の看護婦は後部座席に座るのかと思ったが、彼女も右のドアから前の座席に乗り込み、都合、三人並んで前に乗ることができる形状になっているらしい。
その時、黒縁眼鏡の看護婦の顔がはっきりと見えて、どうやら私が思っていたのとは別人で、ほっと胸をなでおろす。
白いバンが走り去るのを見送った私は、ふと左の机の陰から蜘蛛が出入りしているのに気付く。
地面にほうっておいたキャンパスノートが気にかかって、あわてて探すと、枯れ葉が少しかかっていて、開きかけた表紙の下に小さな茶色の蛾の死骸があった。
私は拾い上げてそれらを払った後、もと来た道を歩き出した。
黒い鉄柵の向こうに、広大な敷地がある。敷地には大きな建物があって、大学か、あるいは病院であろうか。
門のところで、黒いバンが立ち往生している。運転席では、茶色のレンズのサングラスをかけた中年の男が癖毛の髪を掻き、山吹色のTシャツの上で、日焼けした顔を歪めていた。
黒いバンを通り過ぎたところで、鶯色のスーツを着たOL風の女性がこちらに背を向け、片膝をついて蹲っていた。落とした物を拾い集めているらしい。彼女がセミロングの黒髪を左耳にかきあげた時に、彼女の左膝の先が見えて、その下にノートのようなものが覗いていた。
隣には男性の姿があって、女性を手伝っていたから、私はそのまま歩き去った。
やがて、丁字路に突き当たった。左に折れれば、後はもうよく知る道である。

〜第二幕「自宅」〜

いつの間にか自宅に着いていて、私は薄暗い居間で何をするでもなくぼんやりと座っていた。
東京のアパートではなく、実家である。
誰もいないのか、家はひっそりと静まり返っている。
家の外で誰かが呼ぶ声が聞こえて、玄関まで歩いていったところで、二階から降りてきた母と遭遇した。
母は、クリーム色にオレンジの柄が入ったパジャマを着ていた。

今朝の夢はこんな感じでした。第二幕はほとんど覚えていません。

深層心理に迫る!
posted by ちんぺい at 11:26 | Comment(2) | こんな夢を見た

2009年11月22日

特急成田行き殺人事件

〜第一幕「特急成田行き」〜

昼。電車の中。
吊り革につかまりながら、目的の駅に着くのを待っている。
比較的空いている電車の中には、見知った男の姿がある。高校までの同窓、M川である。
ふいに、連結部付近の座席に座っていた長身の男が席を立った。眼鏡をかけた短髪の男で、寒色のチェック柄の長袖を着て、ジーンズを履いていた。
連結部のドアを開けて、男は別の車両に消えていく。
空いた座席に私は腰を下ろす。
右隣は茶色のコートを着た大柄な男。
左隣はピンクのセーターを着た女。髪はセミロング。腰を下ろす時に、彼女の白いスカートを踏んでしまって、非礼を詫びる。
それがきっかけで、二言三言交わして、彼女が成田まで行くことを知る。
私が新宿まで行くことを告げると、乗っている電車は新宿には止まらないことを彼女から知らされる。
運行掲示に目をやれば、なるほど、次の駅を最後に停車駅無しで成田まで行ってしまうようだ。
私は少し動揺するが、丁度アナウンスがあり、新宿へは次の秀丸駅で降りればよいことを知る。
安堵して、ふと視線を移すと、電車のドアが少しだけ開いている。その隙間から、電車の外に誰かが捕まっているのが見える。
電車は今にも険所に差し掛かり、下は渓谷、数百メートルはあろうかという高さを、細い線路が向こうの山まで伸びている。
電車はスピードを上げて、一気に線路を駆け抜ける。
思わず目を瞑ってしまい、次に目を開けたときには、秀丸駅。
ドアの外には、まだ人影があって、どうやら振り落とされずにすんだらしい。
ドアが開くなり、突然、電車に乗り合わせたM川が猛然と走り出す。
私もあわててM川の後姿を追いかけていくのであった。

〜第二幕「パーティ」〜

辿り着いたのは中学までの同窓、H川が居住する集合住宅である。造りが一風変わっていて、飛行船のような形状をしている。
畳を敷いた部屋で待っていたのは、H川、先のM川、そして紅一点、大学の同級生であったT井である。
部屋の右奥に藍色の座布団が二十枚ほど積んであって、T井はその近くに立っていた。
H川とM川は、黒い木の角テーブルについている。
T井が私に腰痛の状態を尋ねるので、問題ないと答えた。
H川がパーティをやると言い出して、私は同調する。
部屋の外に出たH川は、屋根の上にひょいとのぼり、アンテナのように突き出た金属の針に取り付けられたバルブをひねる。針の先端からは電線のようなロープが出ていて、別の棟の屋根の上に同じように突き出た針まで渡してある。
H川は器用にそのロープをつたって別の棟に移ると、同じようにバルブをひねった。
突然、集合住宅の全室が爆発し、煙を噴いた。
歓声があがり、集合住宅の住人が窓から顔を出して、H川に向けて一斉に拍手を送る。
だが、次の瞬間、建物が崩れ落ちる。

〜第三幕「自宅」〜

夜。
自宅に戻ると、愛犬が迎えてくれる。東京のアパートではなくて、群馬の実家である。
愛犬は柴だったはずだが、不細工な雑種に変わっている。
柵のところに雪が積もっていて、柵の中に入れないため、角スコップを手にとって、雪を除こうとする。
なかなか構ってもらえないことが不満の愛犬は、私の足をあまがみした後、土を食べだす。
そいつ、不満になると土を食べるんだよ、という父の声が家の中から聞こえる。
ラベルのついた白い器が足元にあって、ラベルを読むと、どうやら、不満になった時に食べるための土が、器に盛ってあらかじめ用意してあるらしい。
家に入ろうとすると、二人の男女の姿があって、それぞれ青と赤のスキーウェアを着込んでいる。顔は異なっているが、どうやら私の叔父と叔母らしい。
叔母が、雪球を叔父の顔面にぶつける。二人とも全くの無表情で剣呑な雰囲気である。
玄関から上がり、叔父と叔母は二階へと消えていく。
私は居間に行き、つきっ放しになっていたテレビを何の気なしに見て、H川が逮捕されたことを知る。
あわてて、家を飛び出した私はスコップを手に取って、柵の近くを懸命に掘り下げる。
柵の下に地下牢があることを私は知っているのだ。

というところで目が覚めました。
今朝の夢は以上、三幕になります。

深層心理に迫る!
posted by ちんぺい at 16:06 | Comment(0) | こんな夢を見た
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